彼の部屋
「ねぇ、この前一緒に歩いていた女の人って、どんな関係?」
「友達だよ。」TVから目もそらさずに答える彼。
「前に浮気をした時も、そう言っていたよね。」
「薄毛だったかぁ?」
わざとらしく大きくため息をついてから、携帯を見せる。
「お前・・・。後をつけてきたのか?」
携帯の画面には、彼が女の子と仲が良さそうに腕をくんでラブホからでてきている写メ。
「友達?」冷ややかに聞く。
「・・・・・。お前、性格が悪くなったね。」今にも逆切れ寸前の彼。
「別れよう。」そう、もう、なんの感情もない。
「どうして?」
何を考えているんだか・・・。こいつの浮気癖は一生治らないだろうな。
「もう、疲れたの。前に浮気した時、言ったはずでしょう?許すのはこれが最後だって。」
「今までだって許してくれていたじゃん。」
「あなたの女癖の悪さは、出会った頃からだから知っているけれど、
いつか私だけを見てくれると思っていた。でも・・・。
もう無理だってわかったから別れたいの。」
何も言わずに黙って下を向いている彼。
「本当に友達なんだ。信じてくれよ。」
しばらく続いた沈黙の後、やっと口にした言葉がこれ・・・(笑)
「育毛剤。」と、大声で叫んで一発、グーで殴りつけてから、彼の部屋をでた。
あぁ、もっと早くこうしていればよかった。
サイテーな男。
